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週刊ヒロポン・その18

Subject: 祝ってたまるか
Date: Sat, 20 Nov 1999 02:15:33 +0900

天皇、即位10年を祝うイベントが皇居前で行われた。
色々なタレントが呼ばれると聞き、スケジュールを空けて待っていたが、宮内庁から電話はかかって来なかった。そして、10周年を祝ってたまるか!という、反対集会に呼ばれた。(ライブレポート参照)
皇居に呼ばれていれば一緒に万歳三唱をしていたのに、呼ばれた方の味方に付くのが芸人魂。グレイだの、スピードだの、Xジャパン? みんな鬼畜米英、敵国アメリカの横文字名前じゃないか。よく右翼が怒らなかったものだ。みんなヨシキとか、(スピードの)ヒロとか、苗字の無い人々を集めて陛下と共に慰め合うのが目的だった事を、多くの国民は知らない。
祝わない方のステージでお話をされた、姜尚中先生の話は「なるほど」と納得できる話ばかりでした。今の天皇制は「米印の国産品」いわば、従属的ナショナリズムと結論付けられていました。そして、今のままでは「憲法改正」は残念ながら行われるであろう、とまで。
でも、救いの言葉が後に続くのです。いつも、いつの世も、時代を変えてきたのはマイノリティー(少数派)だった、と。今の日本を愁う姜さんが最後に
「でも、私には参政権がありません」
と言われた時には、涙がでそうでした…。悔しくて。
こんなに素晴らしい心と頭脳を持った人の意思を反映できないなんて。そう言えば憲法は「全て国民は…」「日本国民は…」と始まっている。そうだ、ここの部分は憲法改正だ!
この日は反省させられる一日でした。日本人として、そしてもう一つは、芸人として。もう一つとは憧れの姜さんを前にしてアガッテしまったのです。そして、「エエカッコしい」をしようとして新しいネタがなかなか出来なかったのです。
帰ってから、女房に言われました。
「あんた、東大の先生に気に入られようとして、背伸びしたんじゃないの?」
「あんたは文化人じゃないんだから馬鹿のマンマで天皇を笑えばいいんじゃないの?…背伸びしないの!馬鹿なんだから」
そう何度も馬鹿を繰り返す事もないとは思ったけれど、「そうだ」と思った。姜さんが僕のコントを見た後も、「面白い」と言ってご家族まで紹介して下さったので、尚更恥じ入った。「馬鹿」と「賢い」人達が優しさやハートを認め合って一緒に生きていくのが素晴らしいのだ。
……そんな結論が私の中に出た。気が楽になった。

……これが「定説」です。
(自分で自分を誉めてあげる為、ひとりシャクティーパット!)

松元ヒロ



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