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週刊ヒロポン・その16

Subject: ドラマ
Date: Thu, 14 Oct 1999 03:13:43 +0900

最近、ドラマのお仕事が多くなった。少し前の「女医」そしてNHKの「すずらん」。ついこの間OAされた「意地悪ばあさん」。
「意地悪ばあさん」では初めて役名がついた。嬉しかった。だってそれまでは台本に「旅行代理店の店長」とか「番頭」。11月に上映予定の「サラリーマン金太郎」では「近所の男」。近所の男ですよ?近所の男AとかBとかではなく、近所の男。もう誰でも良いみたいではないですか。勿論、台詞も一言二言。
でも、今回放映された「意地悪ばあさん」では役に名前があったのです。その名も【柏悟郎】。監督さんも「悟郎さんね…」と呼んでくれるのです。嬉しいではありませんか。その前までは「あの、そこの近所の男!」だったんですから。悟郎さんは台詞も多かった。OAの日、楽しみにテレビの前に座りました。結構一杯出演したつもりがなかなか出てこない。
良く考えれば、「すずらん」は15分。これは2時間。その比率からいったら、殆ど同じ位じゃないですか。しかも、出演時間が多くなればその分、荒も目立つ。ボロも出てくる。多少自然に演技出来るようになったつもりが、今度は自然過ぎて目立たない、存在感が無い。という結果に終わったのです。
意地悪ばあさんを10年前までずっと制作してきた、プロデューサーの大黒さんがロケの休憩時間に僕にこう進言してくれました。
「ヒロさんね、引きの演技は最高なんだけど。その一色じゃ居ても居なくてもいい存在になっちゃうよ?突っ込みもやらないと。気の弱い人間でも怒る時だってあるでしょ?それが出来るようになったら、あなたはテレビに居なくてはならない存在になれるのになあ」
その意味が充分に理解できていなかった私でしたが、OAを観て理解できました。
「いい歳をして、こんな演技しか…」
反響もそのまま跳ね返ってくるものですね。電話が鳴らないのです。
「すずらん」の時はあんなに「観た」「観た」「観た」……と電話があちらこちらからかかってきたのに…。ガックリ肩を落とし、日本酒をグッとあおった時です。電話ではなく女房が口を開きました。
「まだ、始めて1年じゃない!急に上手くなるわけ無いでしょ?」
……「そうだな!」
……まだまだ私のチャレンジは続きます。

松元ヒロ



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