Subject: 年齢
Date: Tue, 14 Sep 1999 18:37:38 +0900
先日、映画のチョイ役で出演した折、山崎努さんとお話する機会を得ました。恐らく60歳はとうに過ぎている筈ですがとても若いのです。話す内容が、今なのです。最近やった一人芝居の事。ある日、台詞が出て来ずに慌てた事。でも、その忘れた瞬間こそ、生きた舞台が出来て、お客さんの感動も大きかった事。僕の興味があろう事は何か?と言う事を察してお話してくれるのです。
普通、歳をとれば自慢話、説教話。と、相場は決まっているものです。たいていは退屈するものです。でも、僕自信が若返って、青年時代に戻って、目を輝かせて聞いてしまうのです。
そして、その視線の先には私以上に目を輝かせて話す青年、山崎努さんがいる事に気づきました。
そう言えば、僕の尊敬する「マルセ太郎」さん然り。「湯川れい子」さん然り、です。みんな今を生きています。勿論、経験に裏打ちされた自信もあります。それでいて、今の位置に留まろうとしない向上心があるのです。ああ、こうでなくては!と、思いました。
年齢と共に悟りの境地に達したい。と、思っていました。でも、達してもいないのに達した振りをしても仕様がないのです。道を極めた。と、思った時に若さは失われるのかもしれませんね。
今、僕は青春です。一つ一つのステージで今を生きています。その証拠に完璧なステージは今までひとつもありません。あれっ?それで良いわけ?・・・・だから、その論理で行けばそれで良いのです。・・・・よね?
だから、勢いだけは今あるのです。「昨日より今日を」「今日より明日を!」と。最近ドラマの仕事も少しづつやってますが、評判が良いそうです。勿論、自分がお芝居は下手な事は知っています。でも、今日より明日は少し上手くなっているのでは?と期待を抱かせるからだと、思います。そして、その自信もあります。
ソロライブの依頼も少しだけど、増えつつあります。いま、僕は青春なのです。結果も、成功するとかしないとか、どうでも良いのです。若い時には逆に考え方が年寄りだったと思います。若い人には負けない、それでいて気張らない、程よい自信があるのです。えっ?これって自慢話?半分は説教?・・・・・・・・・・
・・・やっぱり、年寄り?・・・ウーン、どうなんでしょう?
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