大作戦! 週刊ヒロポン 「ヒロポンのインターネット大作戦」は
松元ヒロ・公認サイトです。
著作権に関する注意事項
C O N T E N T S

weekly HIROPON
週刊ヒロポン


その38 上品
その37 台詞5文字
その36 投稿
その35 ジャパンブルー
その34 メディアと正義
その33 韓国人と日本人
その32 犬のクッキー
その31 「君が代」よりは
その30 マルセ太郎さん
その29 私はクローン人
その28 飛行機
その27
その26 笑う日本人
その25 北京
その24 考え方ひとつ
その23 車窓
その22 自公・相田みつを路線
その21 再び骨が折れる
その20
安全は危険
その19
解散
その18
祝ってたまるか
その17
忙しい
その16
ドラマ
その15
その14
その13
その12
その11
その10
お金
その8
骨が折れる
その7
涙腺
その6
お金持ちの為の教育
その5
読書
その4
等身大
その3
誤爆
その2
天才
その1
タバコ


BBS
・作戦会議室・


週刊ヒロポン・その6

Subject: お金持ちの為の教育
Date: Mon, 31 May 1999 04:28:24 +0900

5月29日、芝のメルパルクホールに伊奈かっぺいさんの「コンサートーク」というライブを観に行って来ました。松崎菊也さんの知り合いで、「ヒロさんの芸にきっと刺激になる」と連れていって下さったのです。
菊さんの言う通りでした。歌や、トークで二時間以上。正に僕の目標とする「スタンダップコメディー」そのものでした。大いに笑い、そして大いに感心、感動しました。
全部は紹介出来ませんが、う〜んと唸ったひとつに、小学校の時の思い出がありました。それは、音楽室や、講堂にあったピアノのフタには鍵がかかっていた。と言う話です。だから、かっぺいさんは「普通の子」はピアノに触ってはいけないんだと思ったそうです。その話し方が実に哀愁を帯びて説得力があるのです。僕もその光景を思い出して思わず目頭が熱くなりました。本当は音楽が好きで色々な楽器を勉強したかったかっぺいさんの幼い頃が自分と重なって、ジーンと胸に来たのです。
おそらく多くのお客さんの脳裏に同じような記憶がよみがえったに違いありません。今でもそうなんでしょうか?確かに僕らの時代はそうでした。ピアノは誰でも触れるものではなかった。弾ける人、触った事のある人。…結局、家にピアノがある人、無くても習いに行くお金がある人しか、あのピアノの鍵盤に触れることは出来なかった。子どもの時は当然だと思っていた。
でも、今、そう思っていた自分達がちょっぴり可哀相だ。そして、だんだん腹が立ってくる。僕は確かにピアノは似合わないし、弾こうとも思わない。
でも、伊奈かっぺいさんのように弾きたかった少年がいたかと思うと…。同じような少女が更にいっぱいいたかと思うと…。
いっぱい居た筈だ。ほとんどがタテ笛かハーモニカだったもの。それさへ買えない子がいたかもしれない。だったらその子をこそピアノの椅子に座らせるべきじゃなかったのか?
僕らの頃はまだ、塾なんて無かった。今はどうだ?みんな行ってるのか?昔も今もやっぱり金持ちの為の教育なのかな?…そう言えば、さらに金持ちになる為に勉強してるのだものね?そうか、あっ、それでいいのか。そうだ、そうだ。う〜ん?でも、それでいいんだっけか?

松元ヒロ



<< >>

ヒロポンの会 ● since 1999.01

>> mail to webmaster