Subject: タバコ
Date: Mon, 26 Apr 1999 13:33:31 +0900
私は27年間吸い続けてきたタバコを止めました。健康の為に止めたのです。止めて二週間が経ちました。おかげさまで、食欲も増し、その為に体重もかなり増えて、それを支える足に負担がかかるようになりました。禁断症状を紛らす為にお酒の量もかなり増え、足は痛いは胃が痛くなるは、で・・・本当に健康になったの?
このキッカケになったのは作家の灰谷健次郎さんと丸一日呑みながら話した時でした。灰谷さんが吸わないので私も吸わずにいたら、丸一日止めていた事に気づきました。
「じゃあ、もう一日止めてみよう」・・・・
で、頭の中には買ったこのパソコンがあったのです。煙に弱いと聞いていたのでこの10年で一番の買い物パソコンの為に止めたのです。どうです?・・・ケチでしょう!
そして、健康なんてどうでもいいのです。パソコンは煙に汚れないし一箱260円×三箱=780円が毎日浮くのです!そして浮いたお金で禁断症状を紛らす為に酒、酒、酒、・・・・。健康には悪くても、パソコンの為には禁煙なんです。
それに、最近新しく出来た会館などでは全館禁煙も珍しくなく、喫煙者は外に出て背中を丸めて吸うのですが、これがカッコ良く無い。元々はカッコつけるために吸っていたのに。隅っこで背中丸めてじゃ、カッコ悪いのです。
山形での打ち上げでも、井上ひさしさんが「鹿児島弁」と「リストラ」そして「憲法君」面白かったですよ。等と言って下さるので、おおいに胸を張ってお酒を飲みました。そして、ふと前を見ると井上さんがタバコを吸っていたのです。しかも背中丸めて。またこれがカッコイイのです。なんと言うか、カワユイのです。
今、私は悩んでいます。灰谷さんの吸わないカッコ良さ、井上さんの吸うカッコ良さ。両作家のどちらに付くのだ!ちょっと待て、付いて呉れと頼まれた?そうなんだ、問題は私の勝手な思い込みだ。吸う、吸わないとカッコ良さは別物だ。なんだ、そうだったんだ。問題はその人間がカッコ良いかどうか、生き方がカッコイイかどうか、結局、人の真似をしても駄目なんだ。私の尊敬するマルセ太郎さんもそうだ。芸も生き方もあの人でなければ出来ないと思えるから素晴らしいのだ。ヨオーシ、マルセさんのように・・・・・あれ?また真似しようとしてる?ううう・・・・タバコに手が伸びそう・・・・うっ!
松元ヒロ
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