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週刊ヒロポン・その37

Subject: 「台詞5文字」
Date: Fri, 13 Sep 2002 02:43:07 +0900



何年振りだろう?久々にTVドラマのロケのお仕事に行って来た。最初に電話を貰った時「台詞がないのですが…」と言うので断ろうと思った。
でも電話の向うから「根岸季衣さんの旦那の役なんですが」と言うので、私の態度は豹変した。「ハイ、演ります」
だってあの演技派女優、根岸さんの旦那の役なんて!…たとえ5秒でも。

 それに、根岸さんとは昔、渡辺えり子さんのお芝居でご一緒した事もある、憧れの女優さんだ。ロケの前日、無かった筈の私の台詞が一言だけファックスで流れてきた。きっと根岸さんが監督さんに懇願してくれたに違いない。

こんな楽しいロケは無かった。農家の主人という格好であっても根岸さんと親しく話しをしているのだ。みんな私を役者として扱ってくれる。昔「一般の方は向うで見ていて下さいね」と言われたこともある私だ(トホホ)。

そこに主人公の竹野内豊さんが到着。思わず上座を彼に譲る。でも気さくな人だ、一緒に煙草をふかしながら出番を待つ。根岸さんの出番。次に竹野内さん。私はひたすら待つ。ようやく出番が来た。根岸さんと旦那の私が並んで座る。テーブルを挟んで向うに精神科医役の竹野内豊さん。リハが始まるというのに急に私の顔を見て笑い始めた。
「てっきりこの家の本当のご主人だと思ってましたよ」

私は根っからの役者なのか、それとも役者には見えない顔なのか?でも、これで現場は和む。私の台詞が来た。台本に「首を振って・・『自殺ですよ』」とある。簡単だ。先ずは首を振る。
竹野内さんの「誰に殺されたんですか」の次の台詞だから首を縦に振って『自殺ですよ』じゃズッコケル。リハくらいはやって笑わそうとも思ったが、監督さんに「帰ってください」と言われたら御仕舞なので横に振って「自殺ですよ」・・はいOK!

ああ、楽しかった。後から来た西村雅彦さんとも煙草談義で花が咲く。私は初対面の人でも昔からの知り合いの如く話すのが得意だ。今思うと、西村さんも僕のことをここのご主人だと思っていたのかもしれないが。
根岸さんとも積もる話しが出来たし、監督さんも良い人で、竹野内さんも西村さんも気さくな素晴らしい人達だった。全ては根岸さんが作ってくれた温かい雰囲気のお陰だ。

放送は10月9日・日本テレビ「サイコドクター」です。
言っときますが、僕はいつもの様に「ウォーリーを探せ」状態ですよ。何人僕を見つけられるか…。

松元ヒロ



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