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週刊ヒロポン・その31

Subject: 「君が代」よりは
Date: Thu, 8 Mar 2001 04:36:29 +0900



卒業式のシーズンが近づいてきた。
今日の朝刊に「日の丸・君が代、事実上の強制に」の記事。
昔、息子の小学校の卒業式で「君が代斉唱!」の声に思わず起立して、女房に無理矢理座らされた。
「あんた、言ってる事とやってる事が違うよ!」
座ったままには勇気を必要とした。10年前でそうだったのに…。

その後息子は私立の「自由」な学校に通った。卒業式は「君が代」どころか「校歌」が存在しないのだ。校歌はないが、子供達は歌が大好きだ。卒業式では全員で歌いまくる。「翼をください」や「ケ・ サラ」を。在校生も自然に加わって大合唱になる。そして全員が笑顔で泣いた。君が代では泣けないだろうと思う。まして笑顔では
歌えない。
面白い学校だった。服装も自由、校則もない、テストが一切無い。テストが無いと親同士が仲良くなれる。普通、親同士が話しをする時って、その親の顔には子供の点数が見え隠れする。
「そんな偉そうな事を言ったって、あんたの子供は30点のくせして!」とか。
「お宅のおぼっちゃまは良いわ、伸び伸びとして。」
と言いながら心の中では
「でも、ウチの子は100点ザマスノ。」
と考えていたりする。でも、点数を付けていないから「誰が勉強が出来る」という概念がハナっからないのだ。
子供同士も「あいつはダンスが凄い」とか「やさしい奴」とか「数学が好き」として認め合う。順位ではないのだ。だからといって、以前国会で森田健作が
「徒競走の時にゴール手前で手をつないで一緒にテープを切る、そんな教育で良いのでしょうか!」
と声を荒げていたが、全く意味が違うのだ。息子達だって競争はする。一位、二位もある。でもその事で人間としての順位をつける事をしない教育だったということだ。

お陰で息子は今でも伸び伸びと大学に行ったり行かなかったり。家にも帰ったり、しばらく帰って来なかったり。自由奔放だ。少しは向上心を持て!と言いたくなる。
先日、さすがに意見しようと思った。
「そんなに好き勝手に生きてて良いのか!将来を考えてるのか!」
と。そしたら女房が言った
「あんたはどうだったの?」
「俺は…好きな事をやって…でも、将来の事は…今でも考えていない…」
「あっそう」
と言って女房は台所を去った。息子の心配をする暇があったら自分の事をちょっとは考えねば、と思った。まして、「君が代」なんて何代続こうが続くまいが、先ず明日の自分を考えねば……。
今の日本は君が代を歌ってる場合じゃないだろう?

松元ヒロ



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