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週刊ヒロポン・その26

Subject: 笑う日本人
Date: Wed, 18 Oct 2000 03:46:55 +0900



旅から旅の芸人稼業。
先日、北九州を目指して新幹線「のぞみ」に乗っていた。途中、広島あたりでおじいちゃん、おばあちゃんの団体客が乗り込み始めた。ベルが鳴り続ける中、長い長い一列縦隊は遅々として進まない。空いているドアから乗り込めば良いのに、五号車は五号車の乗り口から乗りこまなければならない、と頑なだ。
あくまでも一列は一列だ。車内放送で「通路では立ち止まらないで、中ほどまでお進みください」と繰り返す。でも、進まない。きっと座席番号と切符とを照らし合わせながら、あっちだこっちだとやっているに違いない。ようやく五分遅れて出発した。

団体客というのは食事の時間が一緒だ。という事は、おトイレの時間も一緒になる。その団体客とおそらく同じ時間帯に私も食事をしたに違いない。トイレに立ったら超満員。何度か行きつ戻りつを繰り返す私。ようやくドア−に緑色の「空き」の文字を見つけた。
思いきりドア−を開けると、そこに見たものはトイレットペーパーの塊を片手に、もう片方の手にその塊からちぎり取った紙片を持ち、ニッコリ笑って座っているおばあちゃんでした。

こう言う時、何故か日本人は笑うのです。私も笑顔で「ごめんなさ〜い」とドアを閉めるのです。昔、ホテルのトイレで隣でおしっこしていた、西洋人が「ブウッ〜」とおならをしたので、きっと彼もバツが悪いだろうなと思い。ニコッと彼の顔に笑いかけて、彼の笑顔を待っていたら、憮然とした怒りの顔が返ってきた怖い経験を思い出しました。
そうなんです、日本人は笑うのです。笑顔で許し合うのです。したたかなのです。笑顔、笑いこそが相手を許せる真の強さなのです。

テレビのニュースの映像を見てもそうです。
「イヤー怖かったです。いきなりの地震でいろんな物がこの通り、全て壊れて、もう、泣きたくなりますよ、ワッハハハ・・・」
「突然ちょうどコノヘンで刺されて、即死だったと思いますよ。まさかこんな昼間にねえ、ホントびっくりしましたよ、エヘヘヘ・・・」
と、笑うのです。

笑いこそしたたかに生きる原動力なのです。長野県知事選も悲壮感に満ちた、硬い「官」に対し、庶民を信じる笑顔の「民」田中康夫氏が勝ちました。テレビで見る限り、手弁当で選挙の手伝いをしていたボランティアの人々も、皆笑顔でした。
利権やしがらみや、名誉欲の為、必死に知事の椅子にしがみつこうとしていた「官」陣営の選挙運動に笑顔は無かったような気がします。

松元ヒロ



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