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週刊ヒロポン・その23

Subject: 車窓
Date: Fri, 2 Jun 2000 01:30:53 +0900


 最近、新幹線やその他の鉄道に乗って、様々なところに行っています。
新幹線の速さには驚きます。先日は広島に行ったのですが、「のぞみ」だと、四時間弱で着いてしまうのです。と、言う事は、帰りも四時間弱で帰れてしまうのです。これでは日帰りが出来ます。朝行って、仕事して帰って来れるのです。昔では考えられないことです。便利な様でもあり、しんどい事でもあります。

 車窓に映る景色を見るのが、旅の楽しみのひとつでもあります。最近は、特に「のぞみ」などでは首が疲れます。流れる景色が早すぎるのです。
広島からの帰り、思い出しました。私が大学に入学する為に故郷を離れて鹿児島本線、山陽本線、そして東海道線を寝台列車でトコトコと揺られて東京まで出てきた時の事を。ちょうど30年も前の事です。
流れる景色はもっとゆっくりでした。のんびりとしていました。寝台特急「はやぶさ」(確か?)は東京に着くのに鹿児島を発って20時間位を要しました。約1日を一緒になった、上,中,下、のベッドの左右の人達6人で過ごすわけです。

 係の人がベッドを設えに来て、再び朝にベッドを座席に変えるまでは6人でワンボックスといった感じです。賑やかなボックスもあれば、静かなボックスもあります。僕のボックスは、受験の時もそうでしたが、この時も賑やかでした。全員と友達にならないと気がすまない私は、ひとりひとりに話しかけ、その内全員で話し始めるのでした。その後、数年はそれぞれの人達と文通したりもしました。昔から性格は変わっていませんね?
東京で社長をやっている人。名古屋に就職する私と同い年の女の子。京都の都ホテルに勤めているという、鹿児島出身のお姉さん。みんな今はどうしているのでしょう…・・。
名古屋で降りないといけない女の子は寝過ごしては大変だからと、夜通し起きていました。僕も心配だから一緒に起きていてあげました。そしたらなんと、名古屋に到着する少し前に、車掌さんが、「もうすぐ名古屋に着きます、起きてください」と、知らせに来てくれるではありませんか。ふたりで、だったら寝ておけば良かったね、と笑ったのもホノボノとした思い出です。田舎から都会に出てくるとは、そういう決死の覚悟だったのです。

 車窓に映る夕暮れの家々、その一つ一つの窓の灯りを見て、「嗚呼、この家の人達と一生、話しをする事はないのかなあ?話しをしたいなあ。」そう思った事を今でも思い出します。そして、今でもそう思うのです。今日からその沿線の山口に出発です。

6月2日 松元ヒロ



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