大作戦! 週刊ヒロポン 「ヒロポンのインターネット大作戦」は
松元ヒロ・公認サイトです。
著作権に関する注意事項
C O N T E N T S

weekly HIROPON
週刊ヒロポン


その38 上品
その37 台詞5文字
その36 投稿
その35 ジャパンブルー
その34 メディアと正義
その33 韓国人と日本人
その32 犬のクッキー
その31 「君が代」よりは
その30 マルセ太郎さん
その29 私はクローン人
その28 飛行機
その27
その26 笑う日本人
その25 北京
その24 考え方ひとつ
その23 車窓
その22 自公・相田みつを路線
その21 再び骨が折れる
その20
安全は危険
その19
解散
その18
祝ってたまるか
その17
忙しい
その16
ドラマ
その15
その14
その13
その12
その11
その10
お金
その8
骨が折れる
その7
涙腺
その6
お金持ちの為の教育
その5
読書
その4
等身大
その3
誤爆
その2
天才
その1
タバコ


BBS
・作戦会議室・


週刊ヒロポン・その20

Subject: 安全は危険
Date: Wed, 1 Mar 2000 18:36:37 +0900


先日、巻町に行ってきました。日本で最初に住民投票が行われた町。そして、原発反対が勝った町。「まきまち」の名前は全国的に有名になりました。上野から新幹線で新潟へ、新潟から越後線で約40分。巻駅にアライブドすると(長嶋?)、電車のドアを手で開ける。
「さすが原発反対の町。兎に角、電気を極力使わない様にしてるんだ!」
と思ったら、北国の電車は北風を、雪を車内に入れない為に全部のドアを自動で開けないのです。みんな知ってるよね?
予定より早く到着してしまった私。迎えの方が来るまで食事でもして待とうと、駅前に出るとひなびた食堂が一軒。選択肢が無いのです。(後で聞いたら、「失礼な、もう一軒ありますよ」と、言われてしまった。)でも、これが全国的に有名になった「巻町」なのです。
食堂のおばちゃんも、迎えの方も、お客様もみんな素朴で温かい心の人達ばかり。そうです、原発は海岸沿いのなるべく人の少ない所に建てようとするのです。本当に安全だったら頻繁に電気を使う大都会に建てれば良いのに。そうすれば送電線も節約できるのにね?
さて、迎えの柿崎さんの車で「巻町ほたるの館」に向かいます。
その時の風景に驚きました。様々な町や村を訪れましたが、こんな綺麗な立て看板の列を見たのは初めてです。
普通は不揃いな大きさの手作りの看板に「〜反対!」と手書きの文字。これが、基本です。ひとり、ひとりが反対してるんだな。という実感が伝わってきます。
ところが、ここは違うのです。自分で作った看板じゃないのです。プロが作った看板にプロの文字。みんな画一的な看板。印刷したような味気ない文字で「原子力発電は安全です」と書かれているのです。「信頼」「安全」の文字が次々と目に飛び込んできます。背筋が寒くなりました。
つい先日、朝日新聞の記者さんが言っていた言葉を思い出しました。
「ヒロさんね。安全です、安全です。と言われると、人間は逆に危険を連想するもんなんですよ。」
これの事だったのか。
安全,安全、の文字が本当に「危険」の文字に見えてしまった。本当に安全だったら「安全」って言わなくても良いんだものね。

ところで、この「ヒロポン」は薬のヒロポンとは違って安全ですよ。
いや、本当に安全だってば!安全!

松元ヒロ



<< >>

ヒロポンの会 ● since 1999.01

>> mail to webmaster