志の輔らくごは、毎回補助席が大量に出る大入り満員です。
土日ともなると整理券配布の30分前から長蛇の列。早くから並ぶとヒロさんの楽屋入りや、階段でのネタ作などを見られることもあります。開演前には、ロビーゲストの素敵な演奏を聞きながら、サンドイッチや飲み物も頂けます。
7時開演。前座に続いて、志の輔さんの登場です。エジプト旅行でも、国会中継にも、病院の検査器具や湿気にまでも眼を光らせている志の輔さんの『いま』を聞くことができます。そして、大笑いの後に落語がじわじわと効いてきます。背景の照明の季節のお花や着物の色も目に鮮やかなお洒落なライブです。
さて、幕が降ると、すっかり人気者となったヒロさんを待ちわびる忍び笑いが、暗闇の中に広がります。ラジオの高速「ニュースと天気予報」に加え、近頃では投書コーナーネタや曲に合わせての乱舞なども入って、何が起こるか分からない狂気のパントマイムコーナーとなりつつあります。
後半の志の輔さんも折に触れ、ヒロさんの演技に触れて下さいます。(客席に飛び降りた月には、「季節の変わり目を感じる」という深い感想が…)2000年最後の会では、緊張するヒロさんに座布団が勧められ、ついに志の輔ファンのまえにヒロさんの声が披露され、三本締めまで任されたのでした。
そして、この会で特筆すべきは志の輔さんの素敵なスタッフの方々です。てきぱきとした対応に笑顔、そして「ヒロさんにお花…」などと言おうものなら、「直接お渡しになったら?」と言い終わるまもなく楽屋に飛んでいって下さるノリのよさ。うーん、ヒロさんのスタッフに一人欲しい?
ところで、休憩をパントマイムに替えて9時に終演するという本来の目的は、6月以外達成されていません。あまり空腹でいかれると危険ですのでご注意下さい。
(ヒヨコグループ)