とき:2000年5月28日(日) 13:00〜
ところ:新潟市中央公民館ホール 入場数180名主催:新潟中央おやこ劇場
会場条件は非常によろしくない「新潟市中央公民館」。(新潟市で一番古い公民館なのです。)さっそくヒロさんご挨拶で、ネタに使ってました。いわく、
「中央公民館を楽しみにしてました、いろいろな場所で演じましたが、アットホームな雰囲気が一番、だからここは最高です。」
和やかな笑いで雰囲気が和らぎます。ヒロさんのライブは実は中央おやこ劇場と西おやこ劇場では半年前に「子ども企画例会」として取り上げたばかりの作品です。まきおやこ劇場でも3月にやったばかりです。というわけで、少々やりにくいという感じのヒロさんで、それでもなるべくネタが重ならないようにながらの熱演です。
これだけは「お約束」として「ガラス」のマイムをしたのですが、その一番緊張する場面で観客が「ハ〜ックション!」。どっと緊張がとけ、ずっこけたヒロさんはマイムのやり直し。「こんなことは初めて!」といいながらも大受けに受けました。観客とのやり取りは見事なものです。小淵さん入院ネタはもうできないですねーといいながらどんなマイムだったか解説しだして解説しだして、結局やりおおしてしまいました。なるほど、この手がありましたか、ヒロさん。
今回は2回目ということで、「マイム」を見せるというより「マイム漫談」という感じで、それはそれで楽しかったのですが、もっと「マイム」自体もみたいなあ〜、とファンとしては思いました。前回が楽しくてまた来た子どもたちは結構同じネタを期待してたようです。「君が代先生」と「心臓君」はやらず新作「憲法君」を最後に持ってきました。
「憲法君」は日本国憲法の立場で考えるというネタで、リストラされそうな中年に扮した「憲法君」というストーリーです。憲法前文を全部暗誦するところなど、「おお〜っ」という感じなのですが、コントとしては今ひとつだったかな。少なくとも子どもにはあまり受けませんでした。まだ、練られてないといったところですか。他のネタはしっかりと大笑いの連続です。
最後に特別ネタとして中央おやこ劇場の「なっちゃん」が、おやこ劇場でのイベントの感想文を読み、それに合わせて即興マイムをするというハードなもの。「身内」のお話にぶっ飛んだマイムがつくので観客は大喜びでした。そして、音楽とともに踊りながら退場ということで、観客の手拍子は続きます。そのままアンコールになってしまいました。
「この終わり方は終わりにできないのが良くわかりました。」
とヒロさん再登場。すかさず子どもたちから「心臓君!」の声。これを楽しみにしている子どもが多かったんだよねえ。ヒロさんちょっと躊躇してましたが、大ネタ「心臓君」でアンコールに応えてくれました。
アンコールもあわせ2時間近い熱演となりました。大サービスでしたね、ヒロさん。熱い中(冷房も効かず)ご苦労様でした。(新潟市 柳 弘紀)